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税理士が経験した身内の介護と相続

親の介護の問題は、誰もが経験する問題です。親が高齢になると、病気や転倒などのけがが増えてきます。私の場合は一人っ子なので、仕事の合間に通院、入院など何度も付き添ってきました。元気なうちは親が自分で車を運転していくことができますが、段々それも難しくなります。

今思うと、仕事しながらやってこれたのは自宅で事務所を開業したからです。以前のように勤務しながらでは絶対的に無理でした。

介護保険も申請しましたが、今頃の介護保険制度は非常に手あついですね。期間は短かったですが、この介護保険制度のおかげでずいぶん助けられました。地域には包括支援センターが地域ごとに設けられていて、きめ細かく相談にのってくれます。また、本人が病気で入院する場合は、介護保険ではなく、医療保険の範囲となるようです。日本の老人保健制度は複雑ですね。

 

親が亡くなった後もいろいろたいへんです。

市役所への死亡届は葬儀(家族葬でした)社が代行してくれました。

地元新聞への死亡欄には掲載しませんでした。ご家族の状況にもよりますが、載せると、銀行の口座が凍結されて大変なので。

亡くなってすぐにゆうちょ銀行に母の口座の解約に行ったのですが、年金の支給がもう決まっており、戻すことができないと言われ、いったん年金支給日まで待って、引き出してから解約をしました。

亡くなった後に支給される未支給年金は、相続人の所得になります。ですが、50万までは一時所得だと課税されませんので問題ありません。

 

また、私の場合は相続人一人ですが、他に相続人がいる方、相続税がかかりそうな方は、亡くなる前後の被相続人の口座の引き出しは慎重に・・・

預金の解約は母の除籍謄本と私の戸籍謄本のみで手続できました。(少額で、親と子という単純な相続人関係なので)不動産もないので出生からすべての戸籍を取り寄せなくて済みました。(県外出身者は少したいへんです)少しばかりの医療保険も入っていましたが、こちらも同様でした。

なお、県外の戸籍謄本も、今住んでいる自治体で取得できるように近くなるようです。